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中国の磁器文化

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中国の磁器文化

中国の陶磁器は、新石器時代である紀元前7000年頃に始まったとされる歴史ある中国の伝統工芸文化のひとつです。

中国の宮廷で用いられるほか、古くから世界に広く輸出され、アジア・イスラム・ヨーロッパ圏でも使用されていました。

英語の China が「磁器」の意味を持つように、中国は世界の陶磁器の発展に大きな影響を与えています。

 

磁器の定義は各国で様々ですが、中国では焼成温度1000度以上の焼き物、もしくは釉薬のかかった焼き物をすべて磁器と称しています。

ガラス質のなめらかな焼き物で、とても硬く、水を吸わない素材が特徴的です。

 

また、ボーンチャイナ(Bone china)は、骨灰磁器という陶磁器の種類のひとつです。

ボーンは文字通り骨を意味していて、乳白色のなめらかな焼き物のことをボーンチャイナ(Bone china)と称しています。

牛の骨灰を原料にし、現代では高級品とされています。

ウェッジウッド、ロイヤルドルトン、エインズレイ、ロイヤルウースターなどイギリスの王室でも好まれたブランドもボーンチャイナ(Bone china)に属しています。


中国磁器の歴史

 

磁器は中国で古くから製造されていました。

世界の中でももっとも古い磁器のひとつとして旧石器時代頃には最初期の土器がつくられていたとされます。

旧石器時代から窯による高温での製造を行っており、現代の磁器の原型となる硬質な焼き物が製造されていました。

中国磁器はアジア・イスラム圏やヨーロッパの影響を受けながらも、独自の発展を遂げ、世界の陶磁器文化にも広く影響を与えていきます。

 

中国の長い歴史の中で、

 唐(618年-907年)

 宋(960年-1279年)

 元(1279年-1368年)

 明(1368年-1644年)

 清(1644年-1912年)

こちら5つの時代に陶磁器が大きく発展してきました。


唐時代

 

唐時代を代表する土器は唐三彩と呼ばれています。

釉薬に鉛を用い低火度で焼成したもので、これは磁器ではなく陶器に分類されます。

唐三彩は日常生活用品ではなく、副葬品として使用されていました。

 

宋時代

 

宋時代に中国の陶磁器は大きく発展します。

白磁、青磁ともに多くの名品が誕生しました。

中国を代表する磁器である、江西省を産地とした景徳鎮も宋時代に生まれています。

 

明時代

 

明時代には景徳鎮が陶磁器産業の中心となり、中国の陶磁器文化はさらなる発展を迎えます。

宮廷用の陶磁器も数多く作られ、青花や五彩などの絵画的な装飾が好まれました。

様々な時期がたくさん生産され、ヨーロッパやアジアへ輸出されていました。

 

清時代

 

清時代に中国陶磁器は技法・技術ともに最盛期を迎えます。

ヨーロッパの技術を用いた七宝と呼ばれる技術が開発され、磁器の器面に精密な絵を描くことが可能になりました。

様々な彩色を施すための、粉彩の技法や色釉が開発されています。

 

中国磁器の種類

 

中国磁器も、その製法と特徴から白磁と青磁に大きく分類することができます。

中国の白磁は端正で透明感のある白色が特徴です。

唐時代に誕生し、華北地方で製造がはじまりました。

原料にカオリン質の高い素材に無色の釉薬をかけ、高い温度で焼きあげて作られる洗練された輝きの白磁は、主にティーポットや壺として利用されています。

 

中国の青磁は明るく透明感のある青緑色が特徴的で、そのヒスイや碧玉に近い色合いは文化人や知識人に好まれています。

産地は、浙江省南部の龍泉窯が有名です。

鉄分を含んだ素材により製造される磁器で、高熱で焼成されます。鉄の含有量によって、色味が変化し、黄色がかった緑から、淡い青色まで、さまざまな濃淡のものがあります。