墨の原材料としては煙料、漢方材料から作られ、その材料を水で研ぎ磨き、黒い墨が出てくる。
墨は中国古代では不可欠の必須用品であり、字を書く、絵を描くなど、すべて墨を使う。
人工の墨が生産される前、天然の墨を使っていた。墨の発明は筆より遅く、中国の考古では公元前14世紀の石と骨の器では墨の跡が見つかれていた。
そして、湖北省で墨の塊が発掘された。
中国の漢の時代から、ようやく人工の墨用品を作られて、その墨の原材料は松の煙からとっていた。
南北朝にあたって、墨の質どんどん改良されていた。
特に北魏時代の贾思勰の「齊民要術」では中国最古の人工墨生産方法の文書であった。
そして、唐の時代では墨製造名人奚超、奚廷珪親子からはじめ、
宋の時代の潘谷、明の邵格之、程君房、方于鲁などえて、今までの質のいい墨まで改良された。
墨は松煙墨と油煙墨と2種類がある。
松煙墨では松の木からとった灰で作られて、
特徴は色黒、光沢は悪い、墨の質が軽め、字書くには最適。
油煙墨の多くでは動物か植物の油の煙から作られた。
光沢度が高いが特徴。