とても古い歴史を持つと言われている中国伝統のお酒、
中国酒は、紀元前4000年頃、すでに作られていたということが書物や遺跡などから判明しています。
それだけの長い年月を経た文化ですから、一言に中国酒と言っても種類は大変豊富にあります。
そして、中国で育まれたお酒文化は世界へと渡り、さらに多くの地域で今も愛されています。
そんな中国酒ですが、分類分けすると4つに区分けすることが可能です。
黄酒、白酒、ビール、果実酒がその内訳となります。今回はそのうちのひとつであるビールについてのご紹介です。
中国でのビールの発祥は約9000年前にまで遡ります。
その当時はまだ、現代のビールの前身といった感じで、お米やハチミツ、ブドウなどから作られていたようです。
ちなみに、中国同様に歴史の深い世界の別の国々、文化でも、似た飲料が作られていた形跡もあります。
その昔の中国においてのビールは、現在のような立ち位置ではなく、神聖な飲み物として扱われていました。
主にお葬式や何かの儀式を執り行う際に使用されていたとされています。
ただ、黄酒の製造が盛んになった一時期、ビールの時代はいったん終わってしまいます。
そのまま長い年月が経ち、他国の人間が他国のビール製造手法を中国に持ち込んだことで、中国ビールの時代が再開されたのです。
中には日本人が関わったブルワリーもあり、それは後に「雪花ビール」の名称の元となった中国最大級のビール製造元にまで進化していきます。
大麦、とうもろこし、ライ麦、お米などが中国ビールの原材料です。
哈爾浜啤酒集団有限公司という会社が作っているビールです。ロシア人が立ち上げた中国で最も古い歴史を持つビール会社と言われています。
中国国内でも有名なビール・ブランドである雪花啤酒。現在の中国において、最大級の生産量を誇っています。
生産エリアも非常に広く、全体の約2割がこのビールであると言われています。
中国での歴史、知名度がトップクラスのビールです。1900年前後にドイツ人がスタートさせた会社なので、ドイツの技術を使っています。
そして戦争の影響で、一時期青島ビールの経営を日本の大日本麦酒が担っていたという経緯もあります。当時この工場で、札幌ビールと朝日ビールが作られていました。
北京にある燕京啤酒股份有限公司という会社が製造しております。
地元地域に愛され、根付いているビールの一つで、高いシェアを誇ります。
広州市にある広州珠江啤酒集団という会社が製造しております。
青島ビール、燕京ビールとともに中国国内における三大ビールブランドと認知されており、
かつアメリカやヨーロッパ諸国にも輸出され販売されているグローバルな一面も持ち合わせています。
金威啤酒集団有限公司という会社が製造しております。
こちらも国内、国外問わず幅広く販売されているビールです。