世界の中でも長い歴史を誇る中国には、いわゆる『中国伝統の』と形容詞のつく品や食べ物、飲み物が必然多く存在しています。
その中のひとつであるお酒もまた、古くから中国で親しまれ、世界へと渡っていきました。
そんな中国酒には種類も豊富にあるのです。穀物を醸造した黄酒。醸造ではなく、穀物を蒸留して作る白酒。
穀物ではなく果実を醸造した果酒。
その他にもブランデーや葯味酒、強精補酒、そしてビールと、
味や品質、色や見た目など多岐にわたって広がりを見せる中国酒は、その国の歴史とともに変化を遂げてきました。
中国酒の歴史はなんと5千年も前に遡ります。
すなわち中国酒の起源は龍山文化時期です。そして、上古時代は主に神を奉るためにお酒が使われておりました。
その後、様々な変遷をたどり、国とともに姿かたちを変え、国民にとってなくてはならない飲み物として不動の地位を確立するに至ります。
古くからの書物や言い伝えによれば、庶民はもちろんのこと、歴代の偉人たちもほとんどの人間がお酒を愛し、飲んでいたようです。
飲まれる場は違えど、多くの人たちの、様々な用途に中国酒の存在が活躍していたという事実は想像に難くありません。
前述のとおり、中国酒には多くの種類があり、味や香りも様々です。
ただ、唯一似ている点としては、どのお酒も基本的にアルコール度数が高いという部分でしょうか。
そんな中国のお酒を分類する場合は、下記のように4種類に分けるパターンが有名です。
特徴としては香りが濃く、強い甘みが伴う点です。
コメなどの穀物からつくられている醸造酒であり、その名のとおり黄色がかった見た目から、黄酒と呼ばれています。
そのアルコール度数はだいたい12~18%前後が平均値です。
非常に長い期間をかけてつくられているため、その時間が強い甘みを生んでいます。
アミノ酸を豊富に含んでいるという成分的な特徴も持ち合わせており、ヘルシー志向の方にも人気です。
いわゆる紹興酒もこの分類になるので、日本人にも非常に馴染みの深いお酒であると言えるでしょう。
他にも、極端な味を特徴に持つ「老酒」なども仲間です。
なんといっても白酒の大きな特徴はそのアルコール度数の高さにあります。
ひとつのくくりとしては蒸留酒にあたるのですが、お米や穀物を原料としており、度数はなんと35度以上のものも多いです。
とろけるような柔らかい調子の白酒もあれば、切れ味鋭い後味の白酒もあるなど、
同じ白酒の中にも印象の違いを感じられるという飽きない分類だと言えます。
耳馴染みのあるワードではありますが、中国にも多様な地ビールがあるのです。
アルコール度数は4%前後とトライしやすいレベル感であり、味も良い意味で安定しているため、
中国酒初心者の方でもとっつきやすい種類であると言えるでしょう。
どの中国酒から飲み始めたらよいか迷っている方がいれば、
ぜひこの地ビールからチャレンジしてみるといいかもしれません。
その名のとおり自然の甘さを持ったお酒です。
アルコール度数も12%前後で種類も多く、女性に人気のお酒であると言えます。
地ビール同様、分類名から味や香りがイメージしやすいため、日本人にはおススメです。