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中国の黒茶

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中国の黒茶

中国伝統のひとつである中国茶は作り方、発酵度によって大きく7種類に分類されます。

そのうちの一つがヘイチャと呼ばれる黒茶です。

発酵度で言えば、黒茶(ヘイチャ)は後発酵茶という中国茶に当てはまります。

これは、数あるお茶の中でも麹菌にて発酵させるという特殊なつくり方を経ています。

実際には、お茶として完成するまでの流れは緑茶(リュウチャ)と似ていて、製茶したあと、

湿り気を持たせた茶葉をわざと高温多湿のところで時間をかけ保存することで、発酵させていく。

これが黒茶(ヘイチャ)になっていきます。

つまり、一度できあがったお茶の葉っぱを、微生物の力を借りることによって発酵させる、

というステップを踏んでいるわけです。したがって、長期間にわたる保存もできますし、

逆に時間が経過した黒茶(ヘイチャ)には、まるでワインのように高い価値がつけられることもあるのです。

日本で黒茶(ヘイチャ)というネーミングはほとんど耳にしないと思いますが、

実は有名なプーアル茶は黒茶(ヘイチャ)に該当する中国茶だったりします。

 

歴史

 

一言に黒茶と言っても、産地やつくり方によってさまざまな種類が存在しており、

特に昔は中国内でも少数民族のあいだでよく飲まれていた、という話が一般的です。

黒茶の原点は、茶馬古道がスタートしたタイミングであると考えられています。

茶葉を辺境の少数民族たちとやりとりすることで、長期間かけて産地から各地に運ばれていく茶葉。

その当時は当然ながら流通が不便でしたが、それによって茶葉に高温や湿度、微生物などが作用し、

発送先に着いた頃にちょうど後発酵のお茶になっていた、という説もあります。

ちなみに、持ち運びの利便性を考え、茶葉は押し固められていたため、緊圧茶となっていきました。

ただ、これらは大まかに文献に記載はされているのですが、

正式に黒茶として生産がスタートしたのは明代(1368年~1644年)とされています。

広大な土地と多数の民族を生んだ中国という国があってこそ、生まれた茶葉であると言えるでしょう。

黒茶の産地としては、雲南省や広西チワン自治区、他には四川省や湖南省などが有名どころ。

特に雲南省はもっともポピュラーです。

南宋の李石「続博物誌」にはプーアル茶の記載もあります。

当時は『普茶』と呼ばれ、親しまれていたそうです。

 

種類

プーアル茶

普茶と呼ばれ、黒茶の中でも等級の数が多く、カテキン類などの含有量が多い。

 

沱茶(とうちゃ・だちゃ)

プーアル茶をもとにした緊圧茶の一つ。味や品質が優れているものが多い。

 

七子餅茶

これも緊圧茶に該当するが、その中でも特に値段が高い。

 

緊茶(きんちゃ)

緊圧茶のひとつで、つくり方が難しいとされる。

 

方茶(ほうちゃ)

焦げたような香りがして、北京・上海・広州などの都市で多く飲まれている。

 

康磚茶(こうたんちゃ)

緊圧茶の中でも高品質な茶葉。

 

金尖茶(きんせんちゃ)

5月初旬の茶葉でつくられる緊圧茶だが、質は少し劣るようである。

 

茯磚茶(ふくたんちゃ)

ウイグル族が好む

 

方包茶(ほうほうちゃ)

四川省などで生産され、茎が多く、大きな竹籠に入っている。

 

湘尖茶(しょうせんちゃ)

以前は茶葉の出来によってさらに7種類に分けられており、その中の天尖茶や貢尖茶は、清の道光年間(1821~1850年)皇帝への貢茶だった。

 

花磚茶(はなたんちゃ)花巻茶(はなまきちゃ)

その製法から、松の濃い香りを感じられる。

 

黒磚茶(こくたんちゃ)

こちらも松を燃やしてつくられる茶葉である。

 

青磚茶(せいたんちゃ)

過去にはさらに分類が4つもあったのだが、現在つくられているのは一つのみ。

 

六堡茶(ろっぽちゃ)

緊圧茶の一つで、こちらも松の枝を燃やしてつくっている。