安溪の鉄観音は中国のウーロン茶の代表的なブランドです。
安溪は中国の福建省の東側に位置する場所で、1725-1735年の間で、鉄観音が開発されました。
鉄観音は緑茶と紅茶の間分類されていて、純粋の鉄観音の木は“红芽歪尾桃”と呼ばれていて、
新芽は赤よりの紫色、そして、葉が肉厚で濃い緑。半発酵茶と属されています。
一般お茶の保健効能以外、鉄観音はアンチエイジング、動脈硬化、ダイエット美容なども一定の効果があるといわれています。
2010年の上海万博で、top10ブランド茶の中に、No.1と表彰されています。
安溪地区では昔からお寺や農家など、お茶を栽培していました。
中国の清水岩志という本では、安溪栽培されたお茶を描写されていて、
木の2,3枚葉っぱをとって、その香りが強く、健康にも効果あり、
飲んだら全身すっきりして、仙人とあったような感覚と書かれていました。
中国の明清時代では、安溪のお茶は一番盛んでいた時期、
黄金桂、本山、佛手、毛蟹、梅占、大葉烏龍など良品の茶樹をたくさん見つかれました。
安溪の中でも鉄観音栽培されていたのは西部”内安溪”と呼ばれているところ、
周り高い山々に囲まれて、雲海が広がっていて、平均気温が15-18度、湿度78%。
このような環境の中に、鉄観音が栽培されています。
そして、この地域の土も赤くて、PH值4.5—5.6と弱酸性で、茶樹の成長には最適な場所です。
鉄観音の生産工程も一般のお茶より繊細で、
鲜叶→晾青→晒青→做青→炒青→初揉→初烘→复揉→烘干といった工程があります。
茶樹の葉っぱが3-5枚出たときは成熟されているサイン、
一番上の葉っぱ6-7割広げた時に2-4枚の葉っぱをとる、それは"开面采"と言われています。
生産工程ではまず采青、発酵しない種類のため、葉っぱの鮮度が問われている。
葉っぱが広げた時に、真ん中から2枚だけ取っています。そして、曇りと雨は取らず、晴れの日でとっています。
質がいい鉄観音では朝九時から午後四時までが採取する時間とされています。
それを守らないと、鉄観音特有な香りと甘味が薄くなります。
晒青では午後4時の日差しがベスト、やや弱めている日差しが優しく、鉄観音の茶葉を乾かすのが最適です。
做青は一番難易度が高く、熟練な経験が必要な工程です。
一定の温度と湿度をコントロールしながら、葉っぱ乾かし、葉っぱを回しながら選別していきます。
選んだ葉っぱ最後炒めて、50-60度火で焼いて、やっと出来上がります。
おいしく飲むために、鉄観音のお茶の入れ方にもコツがあります。
1.まずは沸いたお湯で茶器を洗います
2.鉄観音を茶器に入れます(容量の五分程度)
3.沸いたお湯を高いところから茶器にいれて、お茶を回るようにする
4.蓋を使って、上の泡をとる
5.1から2分経ったら急須から各コップにお茶を入れる
6.お茶の色をみて、熱いうちに飲む
入れ方、お湯温度、お茶の量によっては同じお茶でも味が変わってきます。特に甘味と香りの影響が大きいです。
最後、鉄観音の保存方法に関して基本は低温密封保存がオススメです。
半年以内で飲み切るのはベスト、長くても1年以上置かないことが大事です。
いかがでしょうか?ぜひ、一度鉄観音を飲んでみて、その味、香り、色を楽しんでみてください。